平成24年4月より乳腺・内分泌外科を標榜し診療を行っております。関連病院である名古屋大学医学部附属病院乳腺・内分泌外科(http://www.med.nagoya-u.ac.jp/nyusen/)と連携をとりながら、根拠に基づいた安全で個々の患者さんに最適の診療が提供できるように日々、努力していく所存です。
乳腺・内分泌外科では乳腺の良性疾患、悪性疾患(乳癌など)の診断、治療を行っております。
乳腺領域では早くからEBM(evidence-based medicine)=根拠に基づいた医療が取り入れられ各種の診療ガイドラインが確立しております。世界的にも2年に一回の頻度で各国の著名な乳腺専門医が会議を行い標準的な診断、治癒に関して議論が行われガイドラインの改訂がなされています。専門医や認定医がいる病院では、最新の知見をいち早く取り入れ、それらのガイドラインにそった標準的な診断•治療が行われております。施設間にて乳癌の治療に関してはあまり大きな違いはないと考えられています。当院でも当然、各種ガイドライン、EBMにそって診療を行っており、安全で、できる限り患者さんに負担の少ない方法での診断ならびに治療を心がけておりおります。特に乳癌手術に関しては、術後の腕のむくみや違和感などの後遺症を予防するために、患者さんに負担の少ないセンチネルリンパ節生検が標準手術となってきております。当院でも成功率の高いアイソトープ法によるセンチネルリンパ節生検を取り入れ行っております。入院期間は術式によって違いますが、早ければ術後3日、遅くても術後7日程で退院していただけます。術後の抗癌剤治療は、基本的には入院ではなく外来通院にて行っております。抗癌剤の投与メニューやスケジュールは院内登録制になっております。医師、薬剤師、看護師による複数のチェックが行われ、誤投与や過剰投与などの事故が起きないよう細心の注意を払っております。
内分泌外科は、甲状腺、副甲状腺、副腎の病気で手術が必要と内科で診断された場合に受診をしていただくことになります。甲状腺では、甲状腺癌、甲状腺の良性腫瘍(3㎝を超える大きな腫瘍)、バセドウ病などが対象になります。副甲状腺では、原発性副甲状腺機能亢進症です。副腎では、クッシング症候群、原発性ルドステロン症、褐色細胞腫、良性腫瘍、悪性腫瘍です。内分泌外科領域はもともとの症例数が多くないので、かなり専門性を有した領域です。
当科は精密検査を行う医療機関なので乳癌検診目的の受診は受け付けておりません。申し訳ありませんが、検診希望の方は検診施設を受診してくださいますようお願いいたします。
乳腺・内分泌外科の外来(初診)は、月、火、木の完全予約制で診療を行っております。かかりつけ医やお近くの病院を受診していただき、当院の地域医療連携センターを通して予約をとっていただくことになります。診療の受付は、Aブロック受付にてお問い合わせください。
診療実績(全身麻酔手術のみ) | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | |
---|---|---|---|---|---|---|
乳腺 | 77 | 75 | 77 | 93 | 84 | |
甲状腺 | 悪性 | 11 | 3 | 11 | 7 | 8 |
良性 | 3 | 2 | ||||
副甲状腺 | 3 | 1 | 2 | 1 | 0 | |
副腎 | 2 | 2 | 2 | 3 | 2 | |
合計 | 93 | 84 | 94 | 104 | 94 |
(施設設定)
地域がん診療連携拠点病院
日本乳癌学会認定施設
日本内分泌外科専門医制度関連病院
名古屋大学医学部附属病院乳腺・内分泌外科関連病院
(お問い合わせ)
海南病院、乳腺・内分泌外科
電話(代表)0567-65-2511
注)午前中は外来診療等にて非常に込み入っております。お問い合わせは、
午後2時から5時の間にお願いいたします。
柴田 有宏
しばた ありひろ
乳腺・内分泌外科代表部長
石原 博雅
いしはら ひろまさ
乳腺・内分泌外科部長
岡本 果南
おかもと かな
医員
大畑 麗子
おおはた れいこ
非常勤