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代表電話
0567-65-2511

診療案内

がんの進行に伴う痛みや苦しみのある患者さんやそのご家族に対して、医師、看護師及び臨床/公認心理師などのスタッフがそれぞれの専門性をいかしつつ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)の向上を目標に治療やケアを行います。からだやこころのつらさをやわらげることで、その人らしく過ごしていただけるようにチームで協力しています。
緩和ケア病棟では、がんに対する治療(化学療法など)は行いませんが、症状を緩和する治療は積極的に行っています。痛みの状態等により、必要と判断した患者さんには、神経ブロックや緩和的放射線療法も実施できます。それぞれ専門の診療科(整形外科・放射線治療科)に相談し、がんに伴う症状をやわらげます。入院での緩和ケアにより、からだやこころのつらさがやわらいだら、自宅を含め施設や他の病院などへ退院することもできます。
(面会制限は引き続きございますが、患者さん、ご家族にとってかけがえのない大切な時間であることには変わりありません。ご相談させていただき、患者さんやご家族にとっても悔いが残らないように支援させていただきたいと思います。)

緩和ケア内科外来

緩和ケア内科症状緩和コンサルテーション外来(予約制、週1回金曜日午前)
緩和ケア内科入院相談外来(予約制、月曜日~木曜日午前10時、各1名)

※各科主治医とご相談のもと、緩和ケア病棟への入院を希望される方につきましては、緩和ケア内科入院相談外来にご紹介いただき、症状緩和につきましては、当院外来通院中の方は、緩和ケア内科症状緩和コンサルテーション外来にて、入院中の方につきましては、緩和ケアチームにて対応とさせていただいております。

他の医療機関や療養施設などからのご紹介をお断りしておりましたが、令和5年5月より再開いたしました。ご希望の方は、地域医療連携センターを通してご相談をお願いします。

緩和ケア病棟
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緩和ケア病棟は、がん患者さんとそのご家族のからだやこころのつらさをやわらげることを専門にしている病棟です。 以下に、当施設の概要、医療とケアの内容、入院の相談と手続き、費用などについてご案内いたします。

病棟施設の概要

病床数はすべて個室の18床(室料差額なし)で、ほかに談話コーナー、診察室、面談室、家族キッチン、家族控室、浴室などを備えています。これらの施設は、ご家族や知人との交わりの時間を十分取っていただいたり、催し物などを楽しんでいただく環境を提供しています。また面会、消灯時間などの制限もないため、療養の場であるだけでなく、生活の場でもあるように配慮しています。
(※平成27年7月の新病棟への移転に伴い、屋上庭園が併設されました。)

※緩和ケア病棟の面会については、原則病院の方針と同様です。現在、談話コーナーや家族キッチン及び家族控室の使用も再開しております。

入院の相談と手続き

主治医とご相談の上、当科入院相談外来に予約、受診いただきます。当緩和ケア病棟での療養内容について、ご了解の上、ご希望あれば、入院(入棟)の予約とさせていただきます。その後、病床の手配がつき次第、ご連絡させていただきます。

※当病棟では、予約の有無に関わらず、緊急での入院の対応はしておりません。その際は、かかりつけ主治医にご相談ください。  

入院費用

医療保険が適用され、緩和ケア病棟入院料にしたがって算定されます。

  • 1日あたりの自己負担額は、1割負担の方で、5,207円(入院30日以内の場合)で、入院貴科により変動します。
  • 高額療養費制度、限度額適用認定証の利用が可能で、自己負担額は所得により変動します。
  • 食費は1食460円です。
入院期間の目安

予め決められた入院期間はありませんが、いかなる状況においても、ご希望があれば、退院いただけます。
また、入院後、痛みや苦しみなど症状がやわらぎ、自宅を含めその他病院や施設などでの療養が可能と判断される場合や何らかの理由により当病棟での療養の継続が困難と考えられる場合には、こちらから退院についてのご相談をさせていただく場合があります。その際には、転院先や在宅療養に必要な各種サービスなどをご紹介させていただきます。尚、退院後、病状の変化などにて再び当病棟での入院療養が必要となられた場合には、ご相談のもと、再びご入院いただけます。

皆様からよくある質問

  • Q1.緩和ケア病棟って、どんな病棟ですか。
  • Q2.入院の対象となるのはどのような時ですか。
  • Q3.病名を知っている必要がありますか。
  • Q4.よくホスピスとも言われますが、緩和ケア病棟との違いはありますか。

A
がんによる痛みや不安などの身体的・精神的な苦しみなどを少しでも軽減し、その人らしく過ごしていただくためのケアを提供する施設です。患者さんの思いや望みを支えるだけでなく、介護されるご家族を支えることも大切なこととして行っています。

A
自宅で介護していたが病状が重くなってきて自宅で看るのは難しい、あるいは苦しみを和らげるために必要な薬の種類や量を決めるなど、患者さんの状態や、ご家族の介護の状況に合せてご利用していただいています。

A
病気を背負って生きていかれる患者さんにとって、自分の病状について十分知ることは、今後の治療や生活を考えていく上で非常に大切です。しかし、現状では、病名告知にも種々の事情が伴っているため、当病棟ではご入院に際し、ご家族とも相談しながら適切に対応していきます。

A
ホスピスと呼ぶ施設と緩和ケア病棟と呼ぶ施設がありますが、目的とするケアは同じです。ホスピスの暖かなおもてなしの伝統と、症状コントロールに現代医学の成果を生かすこと、そしてチームを組んでケアしていくこと、この3者の揃った施設であることを明確にするために、緩和ケア病棟という名称を選ぶ施設が増えています。

【家族の集いのご案内】

当院では、当院緩和ケア病棟にて大切な方をなくされた方々(ご家族)の、お気持ちの共有の場として『家族の集い』を開催しております。患者さんとの思い出や、お別れ後のことなどを語り合うひとときにしたいと考えておりますので、ご都合やお気持ちに合せてご参加ください。

※新型コロナウイルス感染拡大状況の変化に伴い、中止となる可能性があります。

診療実績

令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
病床数 18 18 - 16
入院患者数 241 205 123 178
退院患者数 240 206 121 172
死亡退院数 217 183 111 130
病床稼動率(%) 80.4 83.1 - 86.1
平均入院日数 22.9 26.6 26.7 23.8
平均入院待機日数 5.2 5.1 7.4 3.9
外来件数 375 329 277 360

スタッフ
紹介

田嶋 学たじま まなぶ

緩和ケア内科代表部長 兼 緩和ケアセンター長

免許取得年
平成6年
専門領域
緩和ケア
専門医・指導医・認定医
日本内科学会 認定内科医 ・ 指導医 ・ 総合内科専門医 / 日本消化器病学会 消化器病専門医 / 日本肝臓学会 肝臓専門医 / 臨床研修指導医

当科では、各種がん及び悪性腫瘍の患者さん及びそのご家族を対象に、病気からの痛みや苦しみができるだけ和らぎ、少しでも穏やかにすごせるように、療養のお手伝いをしております。
病気自体を治す、なくすことが出来ない中で、苦しみを、身体的な面だけではなく、精神的、社会的、そして、スピリチュアルな苦しみ(生きる意味の喪失などから生じる苦しみ)など、いわゆる、全人的な苦しみ(トータルペイン)としてとらえ、その苦しみのできるだけの緩和を目的とし、よりその人らしくすごせるように、常に患者さんや家族それぞれの苦しみに目を向け、日々の生活のお手伝いができればと考えております。
当院の各診療科に通院中の方については、症状緩和コンサルテーション外来、入院中の方に対しては、緩和ケアチームの一員として、そして、緩和ケア病棟では、主治医として、看護師、薬剤師、臨床/公認心理師ら多職種との連携のもと、診療させていただいております。

青木 佐知子あおき さちこ

緩和ケア内科部長

免許取得年
平成19年
専門領域
緩和ケア
専門医・指導医・認定医
日本内科学会 認定内科医 ・ 指導医 ・ 総合内科専門医 / 日本緩和医療学会 緩和医療認定医 / 臨床研修指導医

大橋 洋平おおはし ようへい

非常勤医師

免許取得年
平成元年
専門領域
緩和ケア
専門医・指導医・認定医
臨床研修指導医

診療科・センター・部門
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予約状況・ご利用の流れ

全ての健診は完全予約制です。お気軽にご連絡ください。

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健康管理センター

平日 8:30〜16:30まで受付

TEL. 0567-55-7629 (直通)

FAX. 0567-65-1653

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