救命救急センターの指定を受けて

2013年9月、当院は愛知県では19番目、海部地域で最初となる救命救急センターに指定されました。指定以前も当地域における最後の砦として救急医療に深く関わってきましたが、施設整備に伴い救急外来は従来の3倍の広さとなり、救急病棟を新たに20床増設したことにより救急患者の受け入れも柔軟に行えるようになりました。救命救急センターの指定後救急車の受け入れ台数は指定前より約1500台/年増えています。今後も「重症患者はもとより、全ての患者を受け入れる」をモットーにチーム一丸となって地域の救急医療に貢献してまいりたいと思います。

救命救急センター指定
センター外観とドクターカー

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基本方針

  • 救命救急センターとして24時間最良の救急医療が提供できる体制を整え、安全に高度な救急医療に対応することにより地域に貢献する
  • 診療各科との協力体制のもと、救急搬送患者、時間外に来院する患者、病診・疾病連携による救急紹介患者を可能な限り受け入れる
  • 3次救急患者(心血管系、脳血管障害、重症多発外傷、中毒など)を積極的に受け入れ、小児・周産期救急疾患についても対応する

海南救急の武器はチームワーク

当院の救急診療体制は、軽症から重症まで受け入れトリアージ(治療上の優先順位をつける評価)を行い、必要に応じて専門診療科へバトンタッチする方式をとっています。そのため各診療科はもちろん看護師や放射線技師、医療事務など職種を超えた病院内職員のチームワークが確立しており、病院全体で「救うべき患者を救う」という目的に向かって邁進しています。

  • 海南救急の武器はチームワーク
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研修医教育

当院は臨床研修病院(Teaching Hospital)であり、救命救急科ローテーションは必須となっています。JATECやICLSなどシミュレーション教育はもちろん、実際の臨床現場で気管挿管、胸骨圧迫、除細動、緊急薬剤使用、外傷初期診療、各種穿刺法(胸腔、腹腔、腰椎)、創傷処置(縫合・洗浄・局所麻酔)、骨折・脱臼・捻挫の固定などを上級医の指導のもと積極的に行ってもらいます。

  • 研修医教育
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ヘリポート

海南病院の屋上にはヘリポートが設置されていますが、これはドクターヘリや防災ヘリによる緊急患者搬送の際だけでなく、災害時における患者の空路搬送時にも使用されるものです。
<災害時空路搬送>
平成23年3月11日の東日本大震災の際、ドクターヘリや防災ヘリが被災した医療機関から安全で診療が可能な医療機関に多くの患者を搬送しました。このため手術途中だった患者や透析が必要な患者への医療供給が比較的円滑に行われました。
海南病院は災害拠点病院であり、こうした患者を被災医療機関から積極的に受け入れる使命があります。一方、海南病院は海抜ゼロ地帯に位置しており被災した場合には他医療機関に患者を搬送しなければなりません。
そうした緊急事態において屋上ヘリポートを十分に活用し患者の皆様に安全な医療提供に行えるよう努めます。

海南病院ドクターヘリ

ドクターカー

<ドクターヘリによる緊急患者搬送>
救急患者が発生した際、一般的には救急車が現場に急行し近隣の医療機関に搬送します。しかし、こうした救急患者の中には緊急性が高く救急車対応だけでは治療が間に合わず、生命やその後の生活に大きく影響を及ぼす場合が少なからず存在します。
そのような緊急性の高い患者に対してドクターヘリに搭乗した医師・看護師が現場で診療を開始することによって救命率向上が確認されています。
ドクターヘリは災害時のみではなく日常的に運行しており、海南病院も患者受け入れを積極的に行っております。これまでは木曽川河川敷にドクターヘリが着陸し、患者を救急車に移送後、救急車で当院まで搬送しておりましたが、屋上ヘリポートが設置されたことによって、今後は直接ヘリポートで患者を受け入れることが可能となり、より円滑な診療継続に繋がると考えております。
※注意事項※
ヘリコプターが離着陸する際、ダウンウォッシュという垂直方向地表面に向かう嵐のような強い風を周囲に引き起こします。病院近隣にお住まいの方や通行されている方には御迷惑をおかけする場合がありますが、緊急事態であることをあらかじめ御留意ください。

診療実績

救急外来患者数
平成
24年度
平成
25年度
平成
26年度
平成
27年度
救急外来患者
総数(人)
24,344 23,404 22,645 21,974
救急車 台数 4,965 6,672 6,718 6,686
救急車 割合(%) 20 29 30 30
CPA 件数 - 113 107 80

救急外来患者数

  • 診療実績
    初療エリア
  • 診療実績
    診察室
  • 診療実績
    観察エリア
  • 救急病棟
    救急病棟

スタッフ紹介

谷内 仁

たにうち ひとし

救命救急センター長兼
救急科代表部長

  1. 救急
    整形外科
  1. 日本整形外科学会 専門医
    日本救急医学会 救急科専門医
    臨床研修指導医

ドクターカーについて

ドクターカー

ドクターカーは別名Rapid Response Carとも呼ばれ、ドクターヘリと同様、救急現場へ医師・看護師を乗せて緊急性の高い患者にいち早く診療を開始するための緊急走行乗用車のことです。つまり、ドクターカーは『救急現場から病院へ患者を搬送する』ためのものではなく、『救急現場に医師・看護師を派遣しより早く治療を開始する』(Doctor Delivery System)ためのものです。
通常救急患者が発生した場合、現場に救急車が出動し適切な医療機関に患者搬送を行った後、医師や看護師によって診療が開始されます。しかし、それでは間に合わないような重症の患者さんは、病院到着時すでに手遅れであることも少なからずあります。そうした病院前救急医療体制の限界を変革すべく、近年ドクターヘリやドクターカーの導入が各地域で始まり現在多くの有効な報告がなされています。
海南病院は愛知県西部にある弥富市に位置しその立地条件から愛知・岐阜・三重の県境を含めた医療圏をカバーしています。幸いこの3県にはドクターヘリが配置されており、病院前救急診療は充実しているかのようにみえます。しかし、ドクターヘリはそれぞれの県全域をカバーしており常に利用可能とは限らず、また天候条件・日照時間からも出動に制限があります。そこで、当院でも平成22年から近隣消防との密な連携のもとドクターカーを導入しました。近隣消防指令本部から要請を受け、医師と看護師が現場に急行し、心筋梗塞や脳卒中、呼吸促迫、高エネルギー外傷などこれまで多くの救命事案を経験し良好な結果を得られております。
今後も地域の救急医療の充実化に尽力すべく、病院前救急診療の質向上に努めて参ります。

ドクターカー運用

ドクターカーは、医師1名・看護師1名・救急救命士兼運転士1~2名の計3~4人体制で平日8時30分~17時まで運用しています。

119番通報から出動までの流れ

ドクターカー出動必要と判断した場合

119番通報から出動までの流れ

ドクターカー出動件数
年度 件数
平成24年度 249
平成25年度 241
平成26年度 216
平成27年度 207

ドクターカー出動件数

満床時など、軽傷や中等症の救急患者は現場から他院への救急搬送をお願いしたり、当院で応急処置を施した後に、他院へ転院搬送を行ったりする場合もございます。また、ご自身で来院された方も、時期によりましては長時間お待たせすることもございます。ご理解いただきたくお願い申し上げます。

当院へのご質問・ご意見など、お気軽にお問い合わせください。

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