リハビリテーション技術科理念と行動指針、取り組み

理念

私たちは患者さんのより豊かな社会生活を見据え、患者さんと協力し、質の高い、安全で安心なリハビリテーション医療を提供します。

行動指針
  • 患者さんのニーズに沿った目標を立て、リハビリテーション計画を作成します。
  • わかりやすい説明を心掛け、安心したリハビリテーションサービスを提供します。
  • 定期的なリハビリテーションカンファレンスを行ない、チーム医療を実践します。
  • 感染予防、リスク管理を徹底し、安全なリハビリテーション医療を提供します。
わたしたちの取り組み

早期リハビリテーション

入院直後の状態が安定していない時期からリスク管理を行ない、集中治療室や病室からリハビリテーションを開始することにより、合併症や廃用症候群を予防します。

機能回復、能力向上を目的にリハビリテーションを進めていき、早期に日常生活動作獲得を目指します。

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 運動器疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 呼吸器疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
  • がん患者リハビリテーション料
  • 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)

スタッフ構成

  • 理学療法士…22名
  • 作業療法士…11名
  • 言語聴覚士…5名
<診療科別処方割合(入院)>

<診療科別処方割合(外来)>

言語聴覚療法について

言語聴覚療法 < Speech Therapy >

言語聴覚療法とは、コミュニケーション障害、および食べ物を上手く飲み込めない、ムセる、などの症状がみられる摂食・嚥下(えんげ)障害に対して専門的サービスを提供することです。ことばによるコミュニケーションの問題は、失語症、高次脳機能障害、声や発音の障害など多岐に渡り、原因疾患も脳血管障害、頭部外傷、変性疾患などさまざまです。このような問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行います。これは摂食・嚥下についても同様で、食形態や食事介助に関する助言・指導も行います。

愛知

部門

(1) コミュニケーション障害

作業療法について

コミュニケーションの障害は、主に、失語症、構音障害に分類されます。
失語症とは脳血管疾患などにより、話す・聞く・読む・書く、という言葉の処理が障害されることです。重度の方では全く話せず、簡単な言葉も理解できなくなられますが、軽度の方では日常会話に支障はなく少し言葉が思い出しにくい、漢字が出てこないという程度にとどまったりします。

構音障害は脳血管障害により、呂律がまわりにくくなることで、声が小さくなったりガラガラ声になったりする音声障害を合併することも多く見られます。
言語聴覚療法では、障害された機能の回復を促す訓練を行うとともに、ご家族・病院職員等により良いコミュニケーションの方法を伝えて意思疎通の円滑化を目指します。

(2) 嚥下障害

嚥下(えんげ)とは水分や食べ物を口の中に取り込んで、咽頭から食道・胃へと送り込むことです。嚥下障害とは、これらの過程のどこかがうまくいかなくなることで、飲み込みにくい、むせる、食べ物が鼻から出るなどの症状がみられます。嚥下障害では食物が気道へ入ること(誤嚥:ごえん)が原因で肺炎になること(誤嚥性肺炎)があり、これを防ぎながら訓練をすすめることが重要です。当院では耳鼻科医と協力して、嚥下造影※1や内視鏡下での嚥下検査※2を実施し、誤嚥のない摂食条件の探索に努めています。また栄養科と連携して、より安全でおいしい嚥下訓練食の提供を目指しています。ご家族には安全な食形態や介助法についても指導し、退院後の誤嚥性肺炎予防にも心がけています。

※1 嚥下造影:レントゲンをあてながらバリウムの入った食物を食べて頂き、透視画像を録画して機能評価を行なうもの。
※2 内視鏡下での嚥下検査:鼻の穴から内視鏡を挿入し、喉の中の飲み込む動作を直接映像で確認し、飲み込みの状態を検査するもの。

理学療法について

理学療法 < Physical Therapy >

病気やケガ,寝たきりなどが原因で身体に障害を受けた人や障害の発生が予測される人に対して、主として機能低下の予防・改善や基本動作(寝返り・起居・端座位・立位・歩行)の獲得を目的に、機能訓練や日常生活動作の練習を行います。また、家庭や社会に復帰するための準備として、退院前訪問指導・生活指導・家屋改修など環境整備のための助言・指導,福祉制度の紹介などのアドバイスも行います。

愛知

部門

集中治療室

手術後や集中治療を必要とされる方に対し、理学療法士が専門チームを作り、集中治療室にかかわっています。おもに身体の機能が低下しないようベッド上で運動療法を施行し、早期離床を促します。
また、呼吸障害など合併症予防・治療のため、肺や気道が痰で詰まらないように呼吸リハビリテーションなどを行っています。

新生児集中治療室

呼吸障害がある新生児に対して合併症予防・治療のため、肺や気道に痰が詰まらないように呼吸リハビリテーションなどを行っています。ストレスを最小限にし安定した睡眠が取れるように、ポジショニングしたり、音や光刺激から保護するなどの環境調整を行っています。また、小さく生まれた新生児を対象に、入院中から発達評価を行い、退院後も定期的にフォローアップしています。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーション

心筋梗塞や心不全、心臓手術後など心機能の低下した方を対象に、運動療法を中心としたリハビリテーションを提供しています。理学療法では、筋力トレーニングや有酸素運動、ストレッチングなどの提供ならびに生活をする上での相談を行っています。

呼吸リハビリテーション

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の息切れ軽減やADLの改善を目指して、専用トレーニング機器(MUSTEC)を用いた筋力トレーニングを中心に運動療法を行っています。

脳血管疾患

脳梗塞や脳出血、脳神経外科術後を中心に行っています。入院直後の急性期治療の段階からベッドサイドでのリハビリテーションを提供することにより、早期の離床を図って二次的な廃用性障害の発生を予防します。さらに歩行訓練やバランス訓練などを積極的に行っています。また、在宅へ向けての日常生活動作能力改善にも取り組んでいます。

運動器疾患

体幹・下肢の外傷や人工関節置換術、脊椎疾患を主な対象としています。クリニカルパスや手術後のリハビリテーションプログラムを活用し、受傷後や手術後の早期より理学療法を開始します。それにより機能改善を図ると共に、ベッドからの起き上がりや座位、立位などの基本動作や日常生活動作の練習を行っています。また、地域連携パスの活用も積極的に行なっています。

糖尿病運動指導

運動器疾患

運動療法は、食事療法や薬物療法と並んで糖尿病の有力な治療手段です。なかでも有酸素運動や筋力トレーニングは有効といわれており、主に糖尿病教育入院患者さんを対象に理学療法室にてメディカルチェックをもとに運動方法を実践して頂きます。また院内で開催される糖尿病教室でもその一環として運動療法についての講義を行っています。

チーム医療への参加

院内回診(呼吸ケア回診,脳卒中回診,褥瘡回診など)に同席し、患者さんの回復の変化に伴い常に医師や病棟スタッフとの連携を図り、チーム医療としてリハビリテーションに取り組んでいます。

退院へ向けての取り組み

入院生活においても家庭や社会に復帰するための準備として、機能訓練に加えて日常生活動作訓練指導・退院前訪問指導・退院後生活指導や家屋改修などの環境整備のための助言・指導,福祉制度の紹介なども行っています。
退院前訪問指導では自宅に訪問させて頂き、家屋内外の段差や家具の配置などの状況把握をして住宅改修・配置換えの提案や自宅での動作指導・生活指導などを行います。

作業療法について

作業療法 <Occupational Therapy>

作業とは、人が行う全ての活動を指します。作業療法では、病気や怪我などにより、日常生活や社会生活に支障をきたした方が、再び自宅や社会に戻って活き活きと生活ができるように治療や訓練を行います。

愛知

脳血管疾患

脳卒中などにより、食事・更衣・排泄・入浴といった日常生活動作や、炊事・洗濯・掃除といった家事動作に支障をきたした方に対して、機能訓練や実際の動作訓練を行います。訓練を通じて身の回りの動作が出来るようになることは、自信の回復に繋がるので、退院後に安心安全に在宅生活を送っていく上では、欠くことの出来ないポイントになります。また、記憶や注意能力の低下、社会的な行動障害といった高次脳機能障害をきたした方に対しては、機能訓練や日常生活・社会生活におけるアドバイスを行い、家庭復帰や社会復帰に向けた支援を行います。

運動器疾患

交通事故や仕事での怪我、脊椎疾患により上肢や手指の機能に障害が生じた方などを対象としています。また当院では「手の外科」専門の医師による高エネルギー外傷や後遺症に対する機能再建術を行っており、そうした方へのリハビリテーションとして「ハンドセラピー」も提供しています。セラピストによる徒手的な治療、感覚障害に対する再教育訓練、実際の手の動作訓練、物理療法や装具療法なども併用し、生活や仕事上で実用的に作業が出来る手の再獲得を目指します。

呼吸器疾患

糖尿病運動指導

慢性呼吸器疾患などによる肺の病気や気管支炎や肺炎などの疾患の方を対象としています。呼吸介助によるリラクセーションや呼吸方法の指導をはじめ、生活動作の中で生じる息切れや呼吸困難感に対して安楽に行える動作訓練や動作指導などを行います。こうした呼吸方法や生活動作の改善を図ることで、日々の活動性を確保し疲れにくい生活を送ること、体力を維持していくことを目指していきます。

当院へのご質問・ご意見など、お気軽にお問い合わせください。

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